はじめに|“トイレ”から始めるミニマルライフ

「断捨離してスッキリ暮らしたいな」と思ったとき、まず何から始めますか?多くの人はクローゼットやリビングをイメージするかもしれません。でも実は、トイレという小さなスペースこそ、ミニマリズムを始めるのにぴったりの場所なんです。
トイレは毎日必ず使う空間なのに、収納アイテムや装飾が溜まりがちになる場所でもあります。
一人暮らしをしてからも、小さなストレスは感じていました。
(実家にいたときは、トイレマットのずれ、便座カバーが取り外す作業、芳香剤の香りが苦手なものを置かれていたときの不快感…など、地味な“あるある”が積もって、知らぬ間にトイレは「快適」とは言えない空間になっていた時期がありました)
そこから「本当に必要なものだけを残してみよう」と思い立ち、トイレアイテムの見直しをスタート。
インスタやYoutubeでシンプルで快適に過ごすのは当たり前、掃除や掃除道具の管理が簡単な空間を作るには何がいるのかを調べまくりました。
最終的に行き着いたのは、たったの3つ!
・ジェルタイプのトイレハイター
・無印の“挟柄つきスポンジ”
・スクラビングバブルの“流せるトイレブラシ”
これだけで十分清潔で、しかも掃除がラクなアイテムをようやく見つけました。
この記事では、そんな私が選んだトイレの三種の神器と、思い切って手放したアイテムたちをご紹介します。読み終わったときには、きっとあなたも「トイレって、こんなに快適にできるんだ!」と感じていただけるはず。
一緒にトイレ改革、始めてみませんか?
トイレの“三種の神器”
私がトイレのアイテムを見直したときに残したものは、たったの3つ。
この3つが本当に優秀なんです。ここでは、実際に使っている「三種の神器」と、その使い心地について詳しく紹介します。
まずひとつ目は、スクラビングバブルのトイレハイター。
王道のトイレハイターで効果は抜群です。使い心地、効果、ボトルの握りやすさ、どれをとってもトイレ掃除の必需品といえます。
100円ショップでも、トイレクリーナーは売っているのでコスト面を気にする人はこちらを検討してもいいかもしれません。➡️ダイソートイレクリーナー
ノズルで便器のふちに直接塗れるのが便利で、週に一度ジェルをぐるっと一周するだけ。見た目もスッキリするし、手間も最小限。詰め替えなしでサクッと使えるって、ミニマリスト的には最高です。
2つ目は、無印良品の“挟柄つきスポンジ”。
正式名称は「挟柄つきスポンジ」で、スポンジも一緒に付いてきます。これがシンプルで、無駄のない見た目と使い勝手の良さが絶妙なんです。トイレのすみに立ててあっても存在感がなく、でも使うときはしっかり役立つ。私はタンク横に100円ショップで買ったフックに引っ掛けています。
流せるブラシやシートを挟んで使えば、ブラシ不要で衛生的。使用後は柄だけになるので水滴が落ちたり匂いを発生したりしないため、清潔さもキープできます。
最後の3つ目は、スクラビングバブルの“流せるトイレブラシ”。
これがちょっとした裏技的存在です。市販のブラシは場所をとるし、使った後の処理がちょっと気になりますよね。私はこれを半分にカットして、1回の掃除で使い切るスタイルにしています。
一度、そのままの大きさで使用していたのですが、付着している洗剤が多すぎる気がしたのと、柄に挟みにくいという2つのデメリットがあったので、半分に割いて使用しています。
2つに割くと使用量も2倍になりますし、柄に挟みやすくなるので、一石二鳥です。
折って無印の“挟柄”にセットすれば、スポンジ型ブラシのようにして使えますし、しっかりこすれて仕上がりもきれい。掃除のたびに新品なので、いつも気持ちよく使えます。
この3つだけで、トイレは清潔に保てるし、掃除のストレスも激減。
ゴチャゴチャしがちなアイテムを手放したことで、スペースにも気持ちにも余白が生まれました。
持たなくてもよかったトイレアイテム
トイレを快適にしたい、オシャレに見せたい――そんな気持ちから、いろいろなアイテムを揃えていた時期が私にもありました。でも、実際にミニマリストの視点で「本当に必要?」と問い直してみると、意外なほど多くのものが不要だったことに気づいたんです。
まずいらないと決めたのが、トイレマットと便座カバー。
見た目に安心感があって「あるのが普通」と思っていたのですが、これがけっこう洗濯の手間になるんですよね。特に取り変える時の憂鬱さが嫌でした。「なんか汚い」と触るたびにストレスの種に…。思い切ってやめてみたら、床も便座も拭きやすくなって掃除がぐっとラクになりました。今では床に何も敷かれていない状態が逆に清潔に感じられます。
次にやめたのが、芳香剤と流せるタイプの芳香ボール。
市販のものは香りが強すぎたり、トイレ全体に不自然な甘さが広がったりすることがありました。実は香りって、好みが分かれるもの。家族間ですら「この匂い、苦手かも…」なんてこともありました。私の場合、流せる芳香洗浄剤を使っていたのですが、思ったより汚れは取れなくて、ジェクハイターの方が圧倒的に使いやすかったので、「同じ用途のものはいらないな」となり手放しました。結果的に“無臭で気持ちいい空間”につながっています。
そして最後に手放したのは、トイレブラシ本体。
水回りにずっと置いてあるブラシって、どうしても不衛生になりやすいです。しかも掃除のたびに「これ、絶対触りたくない…」と思っていました。それならいっそ、使い捨てで毎回新品のほうが気持ちがいい。そう思って、流せるブラシに完全に切り替えました。
これらのアイテムをなくしてみて感じたのは、「トイレはモノが少ない方が掃除しやすく、心地よい」ということ。持っていた頃は“持っているだけで綺麗になってる”と思っていたけれど、今は“清潔感”と“手軽さ”の両方を手に入れられたなと思っています。
トイレから広がる“スッキリ”の連鎖

トイレの見直しをしたのは、ある意味“思いつき”でした。けれど、これが私の暮らし全体にとって、大きな転機となったのです。
たかがトイレ、されどトイレ。毎日必ず使う空間だからこそ、そこが清潔で整っていると、気持ちがいい。朝、ぼんやりとした頭でトイレに入ったとき。床がスッキリ見えていて、余計な物がないだけで体も心もスッキリした気分になれるんですよね。
トイレのマットやカバーをやめて掃除がラクになったことで、「ほかの場所も、同じように見直せるかも」と考えるようになりました。洗面所、キッチン、玄関…暮らしの中には小さな“溜まりやすい場所”がいくつもあることに気づきます。トイレという最小限のスペースで成功体験を積んだからこそ、他の空間にもそのミニマルな視点を応用するのが自然になっていきました。
また、来客があったときに「トイレきれいだね」と褒められることが増えたのも嬉しいポイント。おもてなしって、実はリビングやダイニングよりも、トイレの清潔感に表れるのかもしれません。わざわざ飾り立てなくても、シンプルで整っているだけで十分なんです。
トイレから始めたミニマルライフ。
それが、思いがけず自分らしさを取り戻すきっかけになりました。
おわりに|豊かさの基準を、自分の中に取り戻す
トイレという小さな空間からでもミニマリズムは始められます。
少しの断捨離で、暮らしはもっと自由で心地よくなるので、小さな空間から始めてみるのはおすすめです。
