キッチン断捨離の第一歩|意外なネックは“ツールの多さ”だった

「キッチンの断捨離」というと、調味料の整理や収納の見直しを思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実際に手を動かしてみると、「これ、意外と厄介だな…」と感じるのが「キッチンツールの多さ」なんです。おたまやフライ返し、菜箸、トングにピーラー、缶切り…。「よく使うかも」と思って取っておいたツールたちが、引き出しや棚のスペースを静かに、でも確実に占領しています。
さらに見直してほしいのが、箸やスプーンなどの細かいツール。
コンビニでもらった割り箸、カフェでもらった木のマドラー、景品でもらったスプーンなどが引き出しの中にゴチャっとたまっていませんか?これらもキッチンを占領しがちなアイテムです。
「使えるから置いておこう」は危険です。数を決めて、よく使うものだけを残すようにすると、毎日の片付けもぐっと楽になります。
また、キッチンの断捨離に着手する上で必ず着手したい場所が「冷蔵庫」です。
冷蔵庫の中身をすべて出してみてください。そうすると奥から出るわ出るわ、使いかけの調味料や何に使うつもりだったかも思い出せない食材を見つけられます。特にスーパーでもらったわさびや辛子、ソース類は、特定の料理にしか使えないものが多いので、賞味期限切れになっていませんか。
キッチン断捨離の最初のステップは、“全部出して”現実を見ること。
特にキッチンツールは見落としがちなネックポイントです。
手放すことで、驚くほどキッチン全体が軽く、使いやすく変わっていきますよ。
こんなツールはいりません!ありがちな「持ちすぎ」アイテム
キッチン断捨離で見直してほしいのが、“使っているつもりで実は使っていない”ツールたちです。
例えば、我が家に以前あったのは、パン切りナイフ2本、大小さまざまなボウルが5つ以上。素材が違うお玉が3個・・・。使うのはほとんどいつも同じものなのに、なぜか手放せずに溜め込んでいました。
ありがちな「持ちすぎ」アイテム例:
- タッパー:フタが見つからない、重ねられないものは即手放し候補
- 限定用途の調理器具:たこ焼き器、チョコフォンデュ鍋など年に1度も使わない物
- 予備のツール:菜箸やスプーンの2軍がいつの間にか主張してくる
- ノベルティやもらいもの:サイズや形が大抵合わないので、しまいにくい
キッチンには“数より質”が重要ですが、そもそも数を減らさないと質に気づけないこともあるので、自分がどれくらいキッチンアイテムを持っているのか、毎日使っているものなのかを把握しましょう。
収納の見直し術|「取りやすさ」と「見える化」がカギ
ツールを厳選したら、次は収納の見直しです。
ポイントは「ワンアクションで取れるかどうか」。
頻繁に使う道具は、引き出しを開けたらすぐに手に取れる位置にあるのが理想です。立てる収納や壁に引っ掛けることで、取り出しやすさは格段に向上します。いつも使うツールも大体は固定化していると思うので、毎日使うものだけを残してあとはしまうという方法も良いと思います。
例えば、私は花瓶型のツール入れを活用して、おたま・ヘラ・トングなどを立てて収納しています。あまり使わないツールはほぼないので、ツールの使い戻し作業は1箇所で完結します。
一眼でいつも使うツールが揃っているので、探す手間もなくなりました。
また、調味料やストック品も“見える化”することが大切。ストック品は1箇所に集めておくと見分けやすいです。保存容器やラベリングを使う余裕があれば、仕分けしておきましょう。どれがどれだけあるか一目で分かり、買いすぎや重複も防げます。
そして忘れがちなのが「収納グッズは、減らした後に必要なものだけ買う」こと。
断捨離をしてモノが減ったのに、収納グッズでスペースを埋めてしまっては本末転倒です。収納は“快適に使うための工夫”であり、モノを隠すためのものではないので、収納グッズを買うのは控えた方が良いかもしれません。
おわりに|“定位置”があるキッチンは片付けも早い
キッチンの断捨離は、「整える→使う→戻す」のサイクルをつくることがゴールです。
そのために大切なのが、“全てのモノに定位置をつくる”こと。使ったら元に戻す習慣が自然に身につくようになります。
私自身も、キッチンの見直しをしてから「片付けに時間がかからない」「料理のハードルが下がった」と実感しています。なにより、空間がスッキリしていると気持ちが軽やかになるんですよね。
今回紹介した断捨離を実践すれば、あなたのキッチンも確実に変わります。自分にとって本当に必要なツールだけに囲まれた、快適で心地よい空間を、ぜひ手に入れてみてください。